top of page

まきのセレクト前夜 就職・結婚前まで編

大学を卒業して、ドラッグストアに入社する。


昔、栄養士になりたい。ってところもあり、健康に興味があったから、

接客でそんなことを説明できる人になりたいな。と思って選んだ。


だけど、学生気分が抜けず、どこか音楽で。ってところもあったから

全然やる気がなくスタート。


配属店舗の上司の一人がめちゃくちゃ厳しくて、すぐ怒る人だったから、

やりづらくて大変だった。


後から聞けば、早く一人前にするよう指示が出ていたらしいが、

だったらそう言ってよ。って感じで、

何故この業務をやるか。みたいな説明もほぼされないし、

いつもピリピリしていた。


会話ほぼ無しで、考えろ、感じろ。みたいな。

俺は職人じゃねぇよ。みたいなね。


その店舗には2年ちょっといたのかな。

最初が厳しかったから良かった部分も大きいけど、

仕事の楽しさより、いかに作業を効率良く、早くやるかを覚えた感じだった。


ほんと行くのが嫌で嫌でしょうがなかった。


次のボーナスもらったら辞めよ。って何度も思うんだけど、

ボーナスをもらうくらいになると、嫌な気持ちが無くなっていく。

という不思議なサイクル。


とは言え、配属初日でなんだこの人、こんな人とやれる訳ない。と

1日で退職を決断させる、すごい場所だったわ。


2か月経ったころに、辞めます。と言おうと、仕事の後待ってたんだけど、

他の人と長く話をしていて、結局言えず。ってこともあった。


ある日の夕方、もうほんと嫌だわ。と思って気持ちが切れて、

なんでか、いらっしゃいませ。をめちゃめちゃ大きい声で言い出した。


気持ちが切れて、大きな声を出す。ってのも不思議だけど、

店内に声がめっちゃ響いて、それが従業員全員の活気を生んでしまって。


そんなキャラじゃないし、みんな驚いただろうけど、

なんかあの日吹っ切れたのかな。


もうこんな仕事しらんわ!が、やるだけやって辞めたるわ。

こいつより仕事できるようになれば文句ねぇーんだろ。

ぜってぇ超えてやる。


みたいな、気持ちがヤケクソの前向きのような感じになり、

なんか表情が変わった。と言われ、周りの目が変わってきた。


その後、異動することになって、やっと離れることができると思った。


次の店舗では結果、店長になるんだけど、人との関係が嫌になっていた。


でも不思議と一部の上の人からは気にかけてもらえていたみたい。


他の人より仕事ができた訳ではないから、

たまたま見えるところにいてラッキーだったんだけど、

出世欲が無かったから、むしろ大変な部分が多かった。


必要以上に責任を感じたし、人に指示を出すのは気を使った。


仕事も管理が中心になってくる。


そんな中でも印象に残っているのは、

ある程度、仕事ができるようになった時、

定番には無い商品を勝手に発注して、自分でコーナー作ったこと。


シャボン玉せっけんのコーナーだったけど、

自分が好きな商品を販売して売れた時は嬉しかった。


これってまきのセレクトと同じことだよね。


健康的なものや、みんなが知らないけど良い商品を知って欲しい。

って気持ちを表現できる瞬間は楽しかったし、

そのために効率良く仕事して、ほんとは楽しくやりたかった。


この辺りで結婚するんだけど、式の写真を見せてと言われて店に持っていったら、

笑うんだ。とびっくりされた。


それくらい仕事で笑わなかったんだろうね。


仕事で楽しく。なんて考えなかったし、

プライベートと仕事は別物。


仕事に個人の感情は必要ないと思っていたし、

仕事は仕事。と完全に切り離して考えていた。


この後、仕事はもっと大変になる。


自分はこのままでいいのか。

こんな大人になりたかったのか。


自問自答が自分の心に突き刺さる。


そして病気。


続きはまた。

閲覧数:22回0件のコメント

最新記事

すべて表示

まきのセレクト前夜 ほんとに結構前夜編&書き終えて

まきのセレクトでやっていることは、 もともと勤めていたドラッグストアでやれないか。 と思っていたことだった。 自分なりにドラッグストアでやれるよう動いたつもりだが、 やれなさそうだな。 じゃあ、自分でやろうか。 という流れでした。 店をやりたい。と人事の人に話してOKをもらう。 もともと病気になって治すために半日勤務にしてもらっていたが、 やりたいことができました。と。 ただ収入が全くなくなるのは

まきのセレクト前夜 病気になってから編

病気になったことで体の痛みとの生活になった。 痛みの無い日はなかった。 自分の気持ち、環境はある程度、自分でコントロールできるけど、 他の人の影響はコントロールできないことが多く、 痛みがくる怖さと、痛みに耐えてまで生きることがほんとに辛かった。 今思えば、自分のことしか考える余裕が無かったので、 スタッフさんも気を使ったと思う。 ただ仕事が半日勤務になったことは、かなり大きかった。 9時~13時

まきのセレクト前夜 結婚・病気編

26くらいで結婚することになるんだけど、 正直結婚がしたいと思ったことはない。 自分の親を見ていたら、あまり必要性を感じなかったし、 父親と同じ血が流れていると思うと、いずれうまく行かなくなるだろう。 と、思っていた。 結局プレッシャーをかけられ、気づいたらそんな話になっていた。 という感じかな。 学生時代からそうだけど、周りが盛り上がって流されるみたいな感じ。 ただ結婚式は場所も良く、楽しかった

bottom of page